タチコマ・アパシー

雑記。過去もすべて受け入れた。

詭弁

Scissors Dachshund

左回り 夢の雫 崩れ落ちる 焦る先生 廊下を歩く お池の鯉 ハサミで作る 君の形 低空飛行 2年目の 手首の切れた御人形 多分 死ねる

Ash

砕けて消える渦の中 夢であるから その青 いつか手でなぞる様に 優しく触れあうことができたんだ 灰になって消えた もっと光を 灰になっていった もっと光を 君はいつかの渦の中 呑み込まれて その星 いつか会話できるくらい 近づき触れあうことができたんだ…

Runaway

生きてるかい? 夢から覚めた 信じれるかい? 心を痛めた 見えてるかい? 窓の外には 行きたいかい? 人だらけの海にさ 包丁 五本腕 死人 虚無 宇宙船 鳥人 蘇る記憶 探して 探して 探して 血まみれで 迷って 迷って 迷って 捕まって 逃がして 逃がして 逃が…

Trigger

孤独なカラスが小さく蠢く姿を見ていた 電信柱の上に止まっていて 僕は黙って見ていた 撃ち落とされた 少年は無邪気に笑っていた 孤独なカラスは小さな弾丸で死んでいった 電信柱の上に止まっていて 僕は黙って見ていた

リグレット

音は流れる 止まることなく 僕が歩くより速く 進む 光より速く 進む 音は変わる 止まることなく 僕が歩くより強く 進む 力より強く 進む 消失させてしまったんだ 必然だった喪失感も 不必要なもの達の所為で 熱く感じる

風邪の所為

首狩り 人形 喪失 延期 階段 彼等 違う 軌道 投げ槍 現実 雷光 迷路 警告 迷う 手紙 切捨て 七十 血液 微笑 白衣 笑う 青い竜 時雨 曖昧 唾液 首枷 死骸 攫う 多分 人間なんて大嫌いなんだろう それで 狂ったように隠れ生きるんだろ 名答 五月 麒麟 釘打ち …

風が吹いてまた木の葉を散らし 目の前を瞬間風景画 朝は寒く両手足の動きは取らず 僕は静かに吼える 空はきっと高く 広く 青く 澄んでいるだろう 見上げても僕に見えるのは酷く霞んだ曇り空さ 小屋に篭り役目の仕事をせずに 僕は眠りこける 夜は襲いかかるよ…

About K

少し休憩をくれないか 一服したいんだ 少し神経を休ませろ いいからとにかく早いうちに お前等の言葉なんて聞き飽きたんだ お前等の道具じゃないんだ お前等はどうして俺を呼ぶ? 「おいで、Piggy」

スコール

時間が進むのは速いって 気付いたのは割と最近 色んな事考えていたら もう太陽は沈んでた 時計も窓もなかったんだ 苛立ちを吐き出したら 喜びまで捨てちまいそうだったから こうやって 今日も靴を履かない 時間が経てばいずれ 忘れる事だと思っているけど も…

純真

あなたが一匹 僕には一人 サバンナ脳みそ 駆ける足 あなたは一匹 僕らは独り 砂漠に沈んだ 花束に 求める物はない 求める物はないんだ オアシスで死んだ少年の目はいつまでも澄んでいたっけ

Gallon

食事は人より丁寧に 言葉はそれより丁寧に 美しい人な自分に酔う為に そう汚れない 液体さ 息を吐く、吸うの動作を止めることは 一番の希望で絶望なんだ この世の全ての中で難しかったことは 勉強をすることだった 面倒なのは迷路に入るときのこと シンクロ…

葬列

静かな眠りを越えて 右手を小さく添えて 君の寝顔を見ていたんだ 親愛なる 愉快獣が 雨中に溶けて消えて 君の目を濡らそうとしたんだ 死別を交わした後は 誰かが泣いたの見たっけ 機械みたいに 俺は立っていたんだ 十年前 十年も前 七月の眠りの中

Security Blanket

繋がれたいのさ 寒くて 嫌がっていても そうだろ 妄想癖の夢落ち エッジを効かす言葉達 それより朝焼けの眺めが 今は綺麗だ 僕らを満たす プチ天使 少しずつの匍匐前進 僕らはいつも 完全に 少なからず汚れてく 僕らはきっと プチ戦士 見えない力の終点に 僕…

ラン

なんだかこの夜が 僕に話し掛ける なんとも言えない月 僕には見えなかった 美しい横顔 煙草がよく似合う 見とれて戻した昼 消化不良の胃液 爛々 ゆっくりと歩いた 110円の道を 爛々 多分いつかはそれを 思い出すのが癖になる なんだかこの夜は 僕によく似合…

Meltdown Pool

メルトダウンの空から 降ってくる雨には メルトダウンの空から 降りてくる悪魔が言った そして何故だか夜には シンデレラは隠れてる 掌の下隠した 笑えない紙のタイトル 君はいつ傍に来てくれるのかな メルトダウンの空の下…

涙と部屋

暗がりに寝転んで 西の花は綺麗に落ちて 汚れた電球のスイッチ入れて また、虫が一匹 憂鬱を妄想で掻き消したくても 何時もの様に繰り返す 寝汗と悪い夢 考える度 涙を流すなら 今のうちに いっぱい泣けよ 暗闇に寝転んで 笑えない程ダラけてる 汚れた枕に押…

Touch Tough Fighting Boy

昼飯抜きの だるい身体に 鞭打つ様に 彼女は笑う 紅蓮に染まる部屋 揺れる夜のカーテンに まとわりつく音楽室の匂い 半端な感じに終わらせる 半透明のガラス管 冷蔵庫の牛肉 切り裂く姿 ヒーローの敵討ち 汚れたコトバが 即座に襲いかかる 跳ねる少女はヘッ…

666

夜から醒めて 朝焼けの中に 手を静かになぞると 微かに残った体温の 爆発的な痛みが奔って また心と体が入れ替わる 太陽が堕ちて 宵闇の中に 手を静かに触ると 微かに流れる赤い血の 嗜虐的な痛みが奔って また心と体に神経痛 現実の境界線が見えないよ 意識…

熱帯魚

深い夜に溺れだした 熱病に魘される君が 触れもしないのに近くを見ている 人差し指で撫でるように 絡める糸 引っ張る糸 千切れそうでキレイ ダイブする死海の底には 汚れた血のドラゴンが眠ってた 強い雨に打たれ死んだ 熱病に脅されて割れた 崩れた水槽は白…

メランコリックメンへラー

指折り数える日にちの数 現実逃避の毎日から 私は今すぐ逃げたいの 何も知らない癖に偉そうね でも間違ってはいないんだ 足は最早竦んで動けない 声の強さなんて誰だって知っているでしょ 私は今すぐ貴方の目を切り裂きたいんだよ 指切りをした貴方の約束 狂…

イノセンス

歩くスピード 速さコントロール 迷う道 風 ささやかに吹く リズムは崩れ 草原の香り 瞳は徐々に曇り始めてる 行こう… 探す迷路と 乾くアスファルト 強かな 声 羽音と散る 眼を閉じてしまえば全て 瞳に映る物が美しいだろう 行こう… 暮れる足跡 身を焦がす暴…

ドッペルゲンガー

忽然と消えた 私の影は きっといつも 誰かが見ていた 視認できなかった 恍惚に堕ちた 私の心は きっといつも 誰かが見ていた 黙視できなかった 足跡はどんどん近付いていた 気付けなかった 夜を襲う 大きい手のひら 月は狂う 私を攫う 嘲笑う まっすぐ上を …

Scapegoat

悲鳴 ノイズ 気持ち良いの 爬虫類 疼く 傷と本能 流線形を感じたい 箱の海の中で 身体はバラバラになっているの 血の色はどす黒く乾いてた 唇なんてないのに 貴方は優しく接吻をした 綺麗 メイズ 迷い込んだ 両生類 痛む 雨の浴室 流線形を触りたい 箱の舟は…

不眠症

微熱を抱え込んだまま 俺は薄暗い部屋の中で 台風が過ぎていった後の風を 窓から吹き込ませていた 眠れない静かな時間 自然と耳鳴りを拒むように体を捻る 立体的な虫の影 蠢く音が更に不安を興奮させる 思念が更に脳内に トカゲの様に這いずり回る 斑になっ…

百足生命欲

雲に溺れた満月は 朧な月光が射していた 近づき離れる円形に 淫らな犬達は灰になる 真っ黒に感光した蟻の死骸 紫映る爪痕を たいそれた愉快犯が踊り出す 赤き生命の日溜まりよ 昔話の子鬼と錫 私の心は傷口で 触れば溢れ出す魂の 鎖を少しひきちぎる 真昼間…

Diva

少女の右手 腐ったよ 全て 夏の陽射し 感受 死体 人魚 水平線を初めて見つめる 昔見た夢 鮮やかに消え無くなった 水面に浮かんできた 空っぽのビンの蓋 少し見えた 夢中の黒い髪 束ねた少女は 買ったナイフで指きり約束 海豚を尋ねる 筈なの 全て 君のまやか…

死海遊泳

座って見ていた 空気の動き 目に見えるものではないけれど 全身をこうも使わないと 全て見通してしまうくらい透明だった 水中は深く濁って 乱反射に溺れそう 浮かんで見えてた 世界の動き 目に見えるものではあるけれど 全体をこうも見ようとすると 全て見え…

例えば 暗い夜道など怖くないなんて 虚勢を張ってみたりして 実際怖がっている お前が酷く醜いのさ 例えば 気持ちが悪いから無理なんて 仮病を使ってみたりして 実際歩いて帰れる お前を酷く睨むのさ 都会のビルや道路だって 嘘で固められているのだろう 知…

テンペスト

「人は平等である」なんてこと 誰もが考えもせず誰かを蔑んでる ちょっとした違いで 人は差別されて 愛してなんて言わないさ だって こんなに愛を求めるのは馬鹿げている 君に一つ望む 君は一つ望む 廃れた世界の ちっぽけな約束 この世界には掟が溢れかえる…

海岸に於いて

海を見て 僕は感慨を覚えたりはしないけど でも其処に立っていると 少し吹く冷たい風を 指に触らせて 泣いてしまう 波の音 最後に聞いたのはいつだっけ もう・・・覚えていないや 白い車の向こう側 歌を叫んでみた 「僕は ここまで生きてきました」 「もう記憶…