2009-06-14 Butterfly 詭弁 粘着質な蟲の姿、あまりにその存在が 汚らわしくて、善い。 ヘモグロビンを運ぶポンプにその醜い手をかけて 窒息してしまいそうな恐怖感が、好い。 彎曲したその口の中へ 僕の身体は溶けていって この支配されている状態がたまらなく、善い。 触れる生暖かい液体を ずっと絡められていたい この身体に刺さる激痛を ずっと勘違いしていたい 「このまま消化されて、善い」 何億回という輪廻転生を繰り返したら もう一度この恐怖に支配されるのだろう この待ち時間すらも、今は、好い。 「このまま、終わって、善い・・・」