タチコマ・アパシー

雑記。過去もすべて受け入れた。

あの子と夜界隈、殺されたい

王様だらけの国で 人間の数え歌さ
あなたは幾ら人を殺しましたか?
殺した数だけ偉いもんさ

あの子は水色の模様 あの夜は藍色の叙情
あの子の描く水彩画は あの国の滲む惨めさを書き表しているんだ

あの建物はまるで剣山の様で
あの国はまるで地獄のような
あの王様たちの声と悲鳴が
遠くからでも聞こえてくる 耳障りなほど

王様だらけの国は 濁った水中の様さ
あなたは幾らでも人を傷つける
平気な顔で全て壊すのさ

あの子が描けない斜陽 あの夜は茜色の戦場
あの子の描く水彩画に あの国の汚れと血液はもう書けなかったんだ

あの建物の中で踊り狂う少年達の群れは将来有望な王様になれる
あの国に垂れ流される命はいずれゴミ箱行きさ
あの王様たちが使い捨ての春を買い占めて汚政を零せば
気が狂うほど 頭の中で 嫌いな音楽が鳴り響く感覚

あの子が眺めた景色はこんなもんさ
あの夜にあの子は消えていったのさ

ここは王様だらけの国さ 僕はあの子に殺されたかった