茜雲
天使たちの鼓動が 聞こえる夜には
愛情を持たずに育った大人たちが群れ
路上に捨てられた 悪魔の子供は
今日も誰かに殺されて 売られてく
あの子誰だい?
どっかで見たことあるんだ
ああ、そうだ確か…夢で出会ったんだ
彼女はただ、ただ、ただ、苦しいって叫んでいた
戦士たちの足音が 聞こえた夜には
砂漠へ向かうその列の中に交じる
路上に捨てられた 子供と子猫は
今日も寂しさ故にまぐわいを交わす
あの子はなんで
僕の記憶から消えないんだ
ああ、なんでずっと僕を見つめるんだ
彼女はただ、ただ、ただ、苦しいって叫んでいた
僕は聞かなかった
天使たちの鼓動が 聞こえる夜には
同時に悪魔が生まれるんだ
戦士たちの足音が 聞こえる夜には
何処かで戦争が始まるんだ
彼女はただ、ただ、ただ、苦しいって叫んでいた
僕はただ、ただ、ただ、それを見るしかできなかった