タチコマ・アパシー

雑記。過去もすべて受け入れた。

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さよなら 出来たよ

君はダイジョウブ

雨が上がった夜

君はもういないよ、いないよ

感情 透明

僕等は聡明

すれ違いの

君に憧れ

感傷 光栄

僕等は投影

さよなら どうぞ

忘れたくない

それなら 出来たよ

これで終わりがくる

朝がこないままの

君を待ち続けるの

「だめだよ」

「いかなきゃ」

「ごめんね」

「ゆるして」

僕は冷たい爪痕を、足音を立てないようゆっくりと刻み込んだ。

それから僕は君の足跡を辿ろうとゆっくり歩きだした。

何かの声が聞こえる。動物の鳴き声のようだ。

やがてその音は耳元で囁くように響きだした。

「いやだ、いやだ」

僕は助けを求めた。

君が遥か遠くに見えた気がした。

感情 透明

僕等は聡明

すれ違いの

君に憧れ

感傷 光栄

僕等は投影

さよなら どうぞ

忘れたいよ

それから君には

いくつか言いたい

言葉があるんだ、あるんだ

お願い顔を見せて

それならさよなら出来るよ

僕にはもう命も

何も捨てるものもない

ああ

やっぱり

君だったんだ

ありがとう

やっぱり

好きだった

君だ

それから二人は

雨が降り続ける

朝がこない街に

笑いながら帰っていった