タチコマ・アパシー

雑記。過去もすべて受け入れた。

Butterfly

粘着質な蟲の姿、あまりにその存在が
汚らわしくて、善い。
ヘモグロビンを運ぶポンプにその醜い手をかけて
窒息してしまいそうな恐怖感が、好い。

彎曲したその口の中へ
僕の身体は溶けていって
この支配されている状態がたまらなく、善い。

触れる生暖かい液体を ずっと絡められていたい
この身体に刺さる激痛を ずっと勘違いしていたい
「このまま消化されて、善い」

何億回という輪廻転生を繰り返したら
もう一度この恐怖に支配されるのだろう
この待ち時間すらも、今は、好い。
「このまま、終わって、善い・・・」