タチコマ・アパシー

雑記。過去もすべて受け入れた。

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夜から醒めて 朝焼けの中に
手を静かになぞると
微かに残った体温の
爆発的な痛みが奔って
また心と体が入れ替わる

太陽が堕ちて 宵闇の中に
手を静かに触ると
微かに流れる赤い血の
嗜虐的な痛みが奔って
また心と体に神経痛

現実の境界線が見えないよ
意識と感情を全部君の手に
任せてしまった所為だ

憂鬱な路地裏で兎がひとり
御金と感傷を全部誰の身に
任せてしまっているんだ

夜から醒めて 朝焼けも来ない
朧な明星が落っこちた