タチコマ・アパシー

雑記。過去もすべて受け入れた。

不眠症

微熱を抱え込んだまま 俺は薄暗い部屋の中で
台風が過ぎていった後の風を 窓から吹き込ませていた
眠れない静かな時間 自然と耳鳴りを拒むように体を捻る

立体的な虫の影 蠢く音が更に不安を興奮させる

思念が更に脳内に
トカゲの様に這いずり回る
斑になった表皮を見つめ
恐怖に溺れた今日も
カーテン越しが明るくなった