タチコマ・アパシー

雑記。過去もすべて受け入れた。

帰路にて

揺れ動く大地の方向に指を出し
眠りこんだ獅子を描き出しており
触る虚ろな君の横顔は沈み
崩れ落ちて綺麗

太陽は正午に逆さまに降りて
雀は地を這う様に走っている
ここはまるで君の部屋のようで
緊張は途切れずに

 狂い始めた時計の針には
 過ぎた時間しか指さなくなって
 橙色のシルエット 煙に撒かれて
 街は砂嵐 朧なスクリーン 枯れたモノクロに

骨を削る今日この頃の指示
眠りこけた獲物縛り上げて
帰る道の君はまるで世界
橋の向こう側へ